10月15日に発生したデータセンター火災で、「カカオサービス」が利用不可能に。

これにより業務処理、交通アクセス利用、金融業務、社交生活まで大きな支障が出ました。

特に「国民メッセンジャー」と呼ばれるカカオトークの不通事態は国民生活全般に莫大な支障を招くことに。

利用者は各々不便を訴えると同時に、一方で多様な分野で自身も知らなかった「カカオトーク依存度」に改めて驚いたりもしました。

これに対する利用者被害補償案がどのように進められるかどうかに成り行きが注目されています。

カカオなどのデータサーバー施設が入っている、SK株式会社C＆Cデータセンターの火災が発生し、10月15日午後3時30分頃からカカオトークとポータルサイト"Daum"をはじめとする多数のカカオサービスでエラーが発生しました。

消防当局が火災直後、80人余りの人員とポンプ車など装備30台余りを投入して鎮火に乗り出し、23時45分に鎮火作業を完了。

約10時間後に一部機能が復旧し、16日カカオはポータルサイト"Daum"を通じて、「21時30分現在、カカオトークおよびカカオサービスの主要機能は相当部分正常化している」と案内しました。

これはカカオトークがサービスされてから最長期間のサービス障害となりました。

カカオサービスは韓国人の日常に密接に関連しています。

ビッグデータプラットフォーム企業IGAワークスのモバイルインデックスによると、8月基準でカカオトークユーザー数は約4320万人に達するとのこと。

2022年基準でカカオトークの一日平均送受信メッセージは110億件！

一人が一日平均220件をカカオトークメッセージをやりとりしていることが分かっています。

釜山の会社員キム氏▼

「まだパソコンではカカオトークに接続できず、パソコンに保存しておいた資料を私の電子メールに送った後、スマートフォンで電子メールを開き再びカカオトークで共有するという煩わしさを感じた。このようなことが再発しないよう対策が必ず用意されなければならない」


京畿道高陽市に居住するミン氏▼

「取引先でカカオトークで写真ファイルをダウンロードしなければならない状況だが、PC接続ができなくてEメールで再び送信しなければならず相当時間苦労した」


済州地域の日刊紙記者チン氏▼

「昨日からメールログインができず、資料の確認ができていない。今日は重要な資料が漏れないよう、他のメールで資料を受け取り、モニタリングするために普段より2倍の時間を使わなければならないようだ」

済州の会社員オ氏▼

「通知やポップアップ、読んでいないメッセージの数が表示されず、随時カカオトークに入るが、週末なので重要なメッセージではないことは諦めることにした。週末ではなく平日に障害が起こっていたら業務メッセージから逃げられたと思うと、少し残念な気持ちもある」

大田に住むイ氏▼

「カカオペイを利用して、両親に毎月16日に小遣いを送っているが、送金が行われているかどうかを確認し続けている。15日に予定されている予約送金もきちんと行われているかどうかを確認しなければならない」

光州広域市に居住するチョン氏▼

「午前早くKTXに乗ってソウルに行くためにタクシーを利用して光州松亭駅に行こうとしたが、カカオタクシーアプリにエラーが発生し慌てて家を出てバスと地下鉄を交互に乗って列車時間に合わせてかろうじて松亭駅に到着した」

京畿道高陽市に住むペ氏▼

「前日夕食の席を終えてカカオタクシーを呼ぼうとしたが、アプリにエラーメッセージが出て地下鉄に乗って帰宅した」

京畿道水原に居住するアン氏▼

「カカオトークエラーのために友人たちとグループチャットルームで待ち合わせ場所を決めることができず非常に不便だった」

仁川に住むイ氏▼

「よりによって誕生日にカカオトークに問題が生じ、お祝いのメッセージとプレゼントをほとんど受け取れなかった

あるウェディング関連オンラインコミュニティ▼

「写真転送ができず、結婚式の時に友人たちが撮ってくれた写真も受け取れずにいる」

「モバイル招待状を送れずにいる」

大邱のパク氏▼

「週末も一日中、業務的なカカオトークに縛られていたが、不要なカカオトークから断絶されてとてもすっきりした」

京畿道水原市に住む40代主婦▼

「一日カカオトークで不必要な対話をするために時間を浪費しなくても良かった。過去に戻ったようでむしろ良かった」

蔚山に住むチョン氏▼

「カカオトークのストレスから脱出し、半ば強制的にでもデジタルデトックスをしているような気がした」